腎臓がんとは(症状・原因・治療)
背中の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「腎臓がん(じんぞうがん)」があります。
ここでは背中の痛みとの関係を交えながら解説します。
1.腎臓がんが疑われる症状
背中の痛みのほかに、以下のような特徴や症状が見られる場合、腎臓がんが発症している可能性があります。
- 血尿がでる
腎臓がんの初期症状として、何の病状もないのに突然真っ赤な尿が出て、数日続いた後に自然に見られなくなります。他にもお腹の左右どちらかに硬いしこりがでます。
更にガンが進行すると、腎臓を中心としてお腹に鈍い痛みを感じたり、背中が傷んだり、腹部の腫れ、不快感、発熱、食欲不振などが表れます。そして再び血尿が出るようになり、今度はずっと続きます。
2.腎臓がんとは 〜 原因と特徴
腎臓がんとは、腎臓にできる悪性腫瘍(がん)で、大人に発症する「腎細胞がん」と、子どもに発症する「ウイルムス腫瘍(しゅよう)」または「グラピッツ腫瘍」というものがあります。
腎臓がんは男性に多く発症します(男女比=3:1程度)。
特に50〜60歳代の中高年に多く見られます。また、腎不全によって長期間「人工透析」を受けている人も腎臓がんになるリスクが高まります。
腎臓がんの原因については現在でもまだよく分かっていません。
3.治療・予防
腎臓がんの治療法は、他のがんの治療と同様に"がん"の摘出手術が主体です。そこに補助的に、放射線療法、化学療法、性ホルモン療法などを行います。
腎臓は体内に2つありますが、片方だけでも生活に支障がないため、手術でがんの発生した方の腎臓を摘出してしまうのが現在のところ最良の治療法となっています。
腎臓がんが発症する詳しい原因が分かっていないため、効果的な予防法はありません。日常生活の中で血尿が出ることがあれば腎臓になんらかの障害が起きていると考えて、すぐに病院の泌尿器科で診察を受けましょう。
【関連項目】
4.その他
【受診科】
- 腎臓内科、泌尿器科
【背中の痛みのある腎臓・膀胱の病気】
【腎臓がんの原因となる病気・障害】