背中、胸、腰の骨の障害によって痛むケース

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骨の異常・障害による背中の痛み

背中の痛みの原因の一つに、"背骨や肋骨の骨折、背中や腰回りの骨のズレ・歪み"があります。

ここではそれぞれのケースにおける特徴的な症状、原因、治療法などを解説します。

<目 次>

  1. 骨折
  2. 骨の「ズレ」や「ゆがみ」
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1.「骨折」による背中の痛みについて

◆症状

背中の痛みのほかに、以下のような症状が見られる場合は、背骨や肋骨を骨折している可能性があります。


1.肋骨(あばら骨)の骨折

  • 息を吸ったり、深呼吸をした際に背中が痛む

2.背骨(脊椎)の骨折

  • 背中や腰に痛みがある
  • 下半身の痛み・しびれ・麻痺がある
◆原因

骨折は外部からの強い衝撃により、骨にヒビが入ったり、潰れたり折れたりして変形した状態です。

過去にスポーツ中の強い接触や衝突、または事故や転倒などで胸や背中に強い衝撃を受けた覚えがあり、その後に背中が痛み始た場合、まずは骨折の可能性を疑いましょう。

背骨(脊椎)の構造
(クリックで拡大)
脊柱管と脊髄

骨折によって背中の痛みが生じる骨は、主に「背骨」「肋骨」です。

背骨の骨折は「脊椎骨折」や「脊椎圧迫骨折」と呼ばれます。
背骨の中央には脊柱管という空間があり、ここを手足の感覚や運動に関与する中枢神経である「脊髄(せきずい)」が通っています。骨折によって骨が変形して脊柱管が狭くなると、神経が圧迫されて痛み・痺れ・麻痺等の症状が現れることがあります。

肋骨の骨折は「肋骨・胸骨骨折」と呼ばれ、事故、スポーツ、暴行などで胸部に強い衝撃を受けたり、まれにゴルフのスイングなどによっても生じることもあります。

また、カルシウム不足や運動不足によって骨の密度が低下して骨がもろくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方は特に注意が必要です。
ちょっと転んだり、くしゃみをしたりといった、日常生活における何気ない動作による軽い衝撃であっても骨折する例が増えています。骨粗鬆症は高齢者の特に女性に多く見られる症状です。

◆診断・治療・予防

骨折は主にX線撮影(レントゲン)によって骨の状態を確認して診断します。
ほかにもCTスキャンやMRIなどの画像検査で、骨折部分や神経をより詳細に観察することもあります。

重症でない通常の骨折の場合、治療は基本的に鎮痛剤で痛みを和らげつつ、コルセット等で患部を固定し、損傷した骨が再生して元に戻るまで安静を保ちます。
怪我の程度にもよりますが、大抵1〜2ヶ月で治ります。

「折れた骨が他の臓器や細胞を傷つけている」、「骨が正常な位置から大きく動いている」、「骨が皮膚を突き破っている(複雑骨折)」などの重症時は手術も必要となります。

骨折予防のためには、普段から骨を丈夫にするための生活習慣を心がけましょう。
食事では、タンパク質、カルシウム、リンなどの骨や筋肉を形成する栄養素を十分に摂取するため、栄養バランスの取れたメニューを心がけましょう。また、骨は適度な負荷がかかることで強く丈夫になりますので、ウォーキングやジョギングなどの全身運動やスポーツを定期的に行うことが大切です。

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2.骨のズレや歪みによる背中の痛みについて

背骨や骨盤を構成する骨がずれたり、ゆがんだりすることで背中が痛むことがあります。
こうしたケースでは、原因となっている障害を治療する必要があります。

◆横のゆがみ

脊椎の左右の歪み

正常な背骨は後ろから見た場合に真っ直ぐに伸びているのですが、これが左右に曲がりくねった状態になることがあります。

これは「脊椎側弯症」と呼ばれ、先天性(生まれつき)のものや、成長時の発育障害だったり、原因不明のケースもあるなど、様々な要因で発症します。

骨や筋肉が成長過程にある10代の子どもや肥満児に多いほか、日常生活において姿勢が悪かったり、重い荷物を持ことが多いなど、体の一部に大きな負荷をかける要因を持つ人に発症しやすくなります。

ゆがみが大きくなると、ゆがんだ方向の背中に痛みを感じるようになります。

◆前後のゆがみ

背骨の前後の歪み・猫背

背骨は体の横から見た場合、緩やかなS字のカーブを描いています。このカーブの角度が異常に大きくなった場合にも背中の痛みが現れます。

後ろへの歪みは「脊椎後弯症(円背、猫背、亀背)」と呼ばれます。猫背の人に多く見られ、姿勢の悪さ、加齢、発達障害などが原因で発症します。

また、本来は背中側にカーブしている胸部の背骨(胸椎)が、前方に押し出される病状もあります。これを「胸椎前方変位」といい、マッサージで背中を継続的に圧迫されたり、上半身を後ろにそらせる体勢を長期間続けることで発症します。

◆背骨のズレ・老化
背骨の構造(椎骨と椎間板)
背骨・脊椎・椎間板

脊椎・椎間板の老化
画像:椎体と椎間板の変性過程

背骨が大きく曲がる「ゆがみ」以外にも、背骨を構成する骨が部分的にズレたり、老化によって潰れたり変形することで近くの神経を圧迫し、背中の痛みを生じるケースもあります。

背骨は幾つもの"小さな骨「椎骨(ついこつ)"と、柔らかいクッションのような役割を果たす"椎間板(ついかんばん)"が交互に折り重なって構成されています。
こうした骨の一部が、負荷の蓄積や加齢によって老化・変形し、ズレが生じてしまうのです。

背骨のズレを生じる障害

こうした障害は、腰や背中まわりを酷使する姿勢や運動を続けて大きな負担をかけたり、加齢にともなって骨や筋肉などの組織が弱くなることで生じるケースが多いです。また、背中の痛みのほかに腰痛がよく見られるのも特徴です。

事故やケガによっても起こる

アクシデントによる衝撃

転倒して頭や背中、腰、お尻などを強く打ったり、打撲や捻挫などのケガをすることで体の骨がゆがみ、それが「背骨のゆがみ」→「背中の痛み」へとつながることもあります。

強い衝撃でズレが生じるだけでなく、足を捻挫して姿勢が悪くなった結果、ゆがみが生じるといったケースもあります。

幼い頃も含め、人生で事故や怪我を何度も繰り返していたり、大きな衝撃を受けた経験があったり、怪我で長期間不自然な姿勢をとった覚えのある人ほど歪みやズレが蓄積されていて、一定の年月が経ってから痛みが発症することも多いです。

心当たりがある場合は、一度整形外科や整体で診てもらうことをお勧めします。

◆腰回りの骨・骨盤の異常

「骨盤」を代表とする腰回りの骨に異常があると、連鎖的に背骨も歪んで痛みを生じやすくなります。

骨盤のゆがみで背骨もゆがむ

からだの中心を貫く背骨(脊椎)は、上から順に、「首の骨(頚椎)」、「胸の骨(胸椎)」、「腰の骨(腰椎)」の順番で一本につながっており、背骨の下に大きな骨盤がついています。家に例えると、骨盤が「土台」で、背骨が「柱」、頭が「屋根」にあたります。

土台が傾いてしまうと柱も傾くように、骨盤がズレたりゆがんでしまうと、それにつながる背骨も歪んだり、頭部にも頭痛やめまいなどの影響が出てきます。腰の異常は、背中の痛みだけでなく、様々な健康被害を引き起こすのです。

背中の痛みのほかに腰痛も見られる場合は、腰の異常が背中痛の原因となっている可能性が高いと思って良いでしょう。

<腰回りの骨が歪む要因(一例)>

  • 姿勢の悪さ
  • 前かがみ、中腰、腰のひねりといった動作の継続
  • 尻もちなどによる腰への大きな衝撃、腰の怪我

【参考サイト】

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