胆嚢がん・胆管がんで痛むケース

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胆嚢がん・胆管がんとは(症状・原因・治療)

背中の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「胆嚢(たんのう)がん」「胆管(たんかん)がん」があります。
ここでは背中の痛みとの関係を交えながら解説します。

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1.胆嚢や胆管のがんが疑われる症状

痛む箇所
体の右側(わき腹や背中)の痛み

背中の痛みのほかに、以下のような特徴や症状が見られる場合、胆嚢や胆管のがんが発症している可能性があります。



  • 肌や眼(白目部分)が黄色っぽくくすむ(黄疸)
  • 右脇腹の痛み、しこり、違和感
  • 背中の右側の痛み
  • 熱が出る
  • 赤色や黒色の便がでる(下血)

最も大きな症状が「黄疸」で、黄疸の発生によって発見されることが多いです。
胆嚢がんは症状が出にくく、がんが大きくなったり転移したりしてから上記のような症状が出て発見される例が多いようです。

2.胆嚢がん、胆管がんとは 〜 原因と特徴

<胆嚢について>
肝臓では、脂肪の消化吸収を助ける「胆汁(たんじゅう)」という液体が作られ、「胆管(たんかん)」という管を通って、「胆嚢(たんのう)」と呼ばれる袋状の器官に蓄えられます。
食事をすると、胆嚢にたまった胆汁が胆管をとおって十二指腸に分泌されます。
胆嚢・胆管(クリック拡大)
胆のうの各部名称の図・画像

胆嚢がん、胆管がんとは、それぞれの器官にできた悪性腫瘍(がん)です。

比較的女性に多く、しかも40代の若いうちから見られます。死亡率も高めなので注意が必要ながんといえます。

主な原因として、「胆石症による合併症」、「他の臓器のがんの転移」、「良性の腫瘍・ポリープ(腺腫)のがん化」があります。



胆石があるとがんになりやすい
胆石
胆嚢内にできる胆石

胆石のある人は無い人に比べて10倍前後がんの発症率が高いとされています。

胆石とは胆汁に含まれるコレステロールなどの成分が結晶化し、固まってできる石です。
胆嚢にできたものを胆嚢結石、胆管内にできものを胆管結石といいます。

胆嚢がんを発症した人の70〜98%が胆石症を合併するため、この2つは大変関連性が高いと考えられています。

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3.診断・治療・予防

胆嚢がんの診断には「超音波検査(エコー検査)」が重要かつ有効で、これでほぼ診断がつきます。その他、MRI検査なども役立ちます。

【関連項目】

胆嚢がん、胆管がん共に、黄疸によって発見される例が多く、治療においては黄疸をコントロールすることが重要です。

黄疸は胆汁が腸に流れずに停滞し、血液中に流れ込むために起こります。黄疸が強い時は、胆管に管を通して胆汁を排出したり、金属製の筒(ステントチューブ)を挿入して、胆汁がきちんと十二指腸に流れるようにして黄疸を少なくします。その上で手術を行い、がんを切除します。手術でも取りきれない部分は放射線療法や化学療法が行われます。

胆嚢は体内に存在しなくとも特に支障がない臓器ですので、切除してしまっても体に影響はありません。手術後は1〜2ヶ月で退院できます。

4.その他

【受診科】

  • 消化器内科/消化器外科/内科/消化器科

【背中の痛みを生じる胆嚢の病気・障害】

【胆嚢がんの原因となる病気・障害】

  • 胆嚢炎、胆石症
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