かぜのような症状も発生するケースについて

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背中の痛みの対策と予防 解剖図イラスト:背中の骨・筋肉背中の痛みの体験談

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『その他の症状』がみられる病気・障害

背中の痛みのほかに、風邪のような症状などが現れる可能性のある病気や障害を紹介します。

現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。

病名をクリックすると、病気の詳しい解説ページに移ります。

<目 次>

  1. 風邪のような症状
  2. 黄疸(おうだん)
  3. 動かず安静にしていても背中が痛む
  4. 呼吸をした時に背中が痛む
  5. 皮膚が赤く腫れる、水疱(水ぶくれ)ができる
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1.風邪のような症状

ウイルス性の病気では、背中の痛みに加えて「せき、たん、発熱、のどの痛み、だるさ、悪寒」など、風邪のような症状が現れるケースが多いです。

風邪と間違えて放置したり、病院で誤診された結果、悪化するケースも多いため注意が必要です。

【主な症状・特徴】
  • 発熱、体のだるさ(倦怠感)、寒気、吐き気、下痢(げり)
  • 鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳(せき)、痰(たん)、声がかれる
  • 頭痛、腹痛、関節の痛み、喉の痛み、筋肉痛

肺や、肺を包む膜(胸膜)に炎症が起きた状態

【主な症状・特徴】
  • せきが長く続いている
  • せきといっしょにタンも良く出る
  • タンに血が混じる(血痰)
  • 動悸、息切れ、呼吸困難
  • 発熱、寒け、胸の痛み、だるさ
  • 風邪やインフルエンザと症状が非常によく似ている
【主な原因】
  • かぜやインフルエンザの悪化で発症する例が多い

腎臓が細菌に感染して炎症を起こした状態

【主な症状・特徴】
  • わき腹や腰の鈍い痛み
  • おしっこの回数が増えたり(頻尿)、排尿痛や残尿感がある
  • 発熱、頭痛、悪寒、ふるえ、だるさなど、かぜによく似た症状がでる
  • 女性に多く見られる(男性の約2倍)
【主な原因】
  • 尿道からの細菌感染によるものが多い(膀胱、尿道、前立腺などの障害があると生じやすい)

胃に炎症が起きている状態

【主な症状・特徴】
  • 背中の左側の痛み
  • 腹痛(胃のあたり)、胸焼け、胸や胃のむかつき、吐き気、嘔吐、頭痛
  • 重症時は吐血や血の混じった便も
【主な原因】
  • 暴飲暴食、お酒の飲み過ぎ、刺激の強い飲食物、特定の薬剤(急性胃炎)
  • ピロリ菌の感染(慢性胃炎)
  • ストレスや不規則な生活(神経性胃炎)

肝臓に炎症が起きたもの(肝炎)や、肝臓にできる悪性腫瘍(肝臓がん)。

【主な症状・特徴】
  • 背中や腰の右側の痛み
  • 眼、皮膚、体液が黄色っぽく変色する(黄疸)
  • 発熱、食欲不振、吐き気、だるさ、腹痛など風邪に似た症状
  • お腹の右上部分の痛みやしこり(肝臓がん)
  • お腹が張ってカエルのようにふくらむ(肝臓がん)
【主な原因】
  • 「肝炎」:カキ二枚貝、性行為、針刺しなどによるウイルス感染、過度の飲酒
  • 「肝臓がん」:肝炎や肝硬変の悪化。他の臓器のがんの転移

膵臓の消化酵素の過剰分泌によって炎症が起きるもの(膵炎)や、膵臓にできる悪性腫瘍(膵臓がん)。

【主な症状・特徴】
  • 背中の左側の痛み
  • みぞおちから左わき腹にかけての痛み
    膵炎は急な激痛で、膵臓がんは鈍く痛む。左肩や左背中まで響くことが多く、時には胸や腰にまで及ぶ
    痛みは食事をすると強まり、絶食すると軽くなる
  • 眼、皮膚、体液が黄色っぽく変色する(黄疸)
  • 発熱、食欲がない、吐き気・嘔吐、下痢、お腹の張った感じ
【主な原因】
  • 「膵炎」:アルコールや胆石が原因のものが全体の約2/3を占める
  • 「膵臓がん」:詳しい原因は不明

胆嚢内で石ができたり(胆石症)、炎症が起きたり(胆嚢炎)、悪性腫瘍ができるもの(胆嚢・胆管がん)。

【主な症状・特徴】
  • 食事後の"みぞおち"から右わき腹にかけての急な激痛。痛みは右肩や右背中まで響くことが多く、時には胸や腰にまで及ぶ
  • 発熱、寒気、吐き気、疲れやだるさ
  • 眼や皮膚や体液が黄色っぽくくすむ(黄疸)
  • お腹の張り(胆石症)
  • 白い便(胆石症)、赤色や黒色の便(胆嚢がん・胆管がん)
【主な原因】
  • 食べ過ぎ、脂肪の摂り過ぎ、肥満、ストレス、不摂生、体質などが原因で「胆石」ができやすく、胆石があると胆嚢炎や胆嚢がん・胆管がんになりやすい

背骨に細菌が侵入して炎症を起こし膿(うみ)がたまる病気

【主な症状・特徴】
  • 腰や背中の突然の激痛
  • 動かず安静にしていても痛み、患部をたたくと非常に痛む
  • 寒けがして熱が出ることもある
【主な原因】
  • 病気などで化膿した部分の細菌が血管を通じて感染する
  • 膀胱炎などの泌尿器や生殖器系の病気で生じた炎症が血管を通じて広がる

結核の原因となる結核菌が脊椎に感染して炎症を起こす病気

【主な症状・特徴】
  • 腰や背中の中心に鈍い痛みやコリがあり、患部を押したり叩いた時にも痛む
  • 発熱、だるさ、疲れなど風邪のような症状が出ることも
【主な原因】
  • 過去に感染した結核菌が体内に残っていて、免疫(抵抗力)の低下によって再び活性化したり、周囲の結核患者から感染したりする
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2.黄疸(おうだん)

眼球の白目部分や皮膚が黄色っぽくくすんだり、尿の色が濃くなる症状を「黄疸」といいます。
背中の痛みに加えて黄疸が生じるのは、肝臓、膵臓、胆嚢などの病気です。

肝臓に炎症が起きたもの(肝炎)や、肝臓にできる悪性腫瘍(肝臓がん)。

【主な症状・特徴】
  • 背中や腰の右側の痛み
  • 眼や皮膚が黄色っぽく変色したり尿が濃くなる(黄疸)
  • 発熱、食欲不振、吐き気、だるさ、腹痛など風邪に似た症状
  • お腹の右上部分の痛みやしこり(肝臓がん)
  • お腹が張ってカエルのようにふくらむ(肝臓がん)
【主な原因】
  • 「肝炎」:カキ二枚貝、性行為、針刺しなどによるウイルス感染、過度の飲酒
  • 「肝臓がん」:肝炎や肝硬変の悪化。他の臓器のがんの転移

膵臓の消化酵素の過剰分泌によって炎症が起きるもの(膵炎)や、膵臓にできる悪性腫瘍(膵臓がん)。

【主な症状・特徴】
  • 背中の左側の痛み
  • みぞおちから左わき腹にかけての痛み
    膵炎は急な激痛で、膵臓がんは鈍く痛む。左肩や左背中まで響くことが多く、時には胸や腰にまで及ぶ
    痛みは食事をすると強まり、絶食すると軽くなる
  • 眼や皮膚が黄色っぽく変色したり尿が濃くなる(黄疸)
  • 発熱、食欲がない、吐き気・嘔吐、下痢、お腹の張った感じ
【主な原因】
  • 「膵炎」:アルコールや胆石が原因のものが全体の約2/3を占める
  • 「膵臓がん」:詳しい原因は不明

胆嚢内で石ができたり(胆石症)、炎症が起きたり(胆嚢炎)、悪性腫瘍ができるもの(胆嚢・胆管がん)。

【主な症状・特徴】
  • 食事後の"みぞおち"から右わき腹にかけての急な激痛。痛みは右肩や右背中まで響くことが多く、時には胸や腰にまで及ぶ
  • 発熱、寒気、吐き気、疲れやだるさ
  • 眼や皮膚が黄色っぽく変色したり尿が濃くなる(黄疸)
  • お腹の張り(胆石症)
  • 白い便(胆石症)、赤色や黒色の便(胆嚢がん・胆管がん)
【主な原因】
  • 食べ過ぎ、脂肪の摂り過ぎ、肥満、ストレス、不摂生、体質などが原因で「胆石」ができやすく、胆石があると胆嚢炎や胆嚢がん・胆管がんになりやすい

3.安静時の背中の痛み

動かず安静にしていても痛みが起きやすいもの。

背骨に細菌が侵入して炎症を起こし膿(うみ)がたまる病気

【主な症状・特徴】
  • 腰や背中の突然の激痛
  • 動かず安静にしていても痛み、患部をたたくと非常に痛む
  • 寒けがして熱が出ることもある
【主な原因】
  • 病気などで化膿した部分の細菌が血管を通じて感染する
  • 膀胱炎などの泌尿器や生殖器系の病気で生じた炎症が血管を通じて広がる

結核の原因となる結核菌が脊椎に感染して炎症を起こす病気

【主な症状・特徴】
  • 腰や背中の中心に鈍い痛みやコリがあり、患部を押したり叩いた時にも痛む
  • 発熱、だるさ、疲れなど風邪のような症状が出ることも
【主な原因】
  • 過去に感染した結核菌が体内に残っていて、免疫(抵抗力)の低下によって再び活性化したり、周囲の結核患者から感染したりする

脊椎(背骨)や脊髄(中枢神経)にできる、良性または悪性の腫瘍

【主な症状・特徴】
  • 腰や背中に鈍い痛みがしつこく長く続く
  • 動かず安静にしていても痛み、患部を押したり叩いた時も痛む
  • 激痛、めまいや頭痛、手足のしびれ、排尿・排便障害などが見られることも

4.呼吸時の背中の痛み

呼吸時に背中が痛むものは主に胸部の障害です。

【主な症状・特徴】
  • 息を吸ったり、深呼吸をしたときに胸や背中が痛む
【主な原因】
  • 事故や転倒などによる胸や背中への強い衝撃

肋骨(あばら骨)の間を走る肋間神経が骨に触れるなどして痛みが起こる

【主な症状・特徴】
  • 胸に発作的な激痛がある。
    特に呼吸に合わせて痛むことが多い。物を持ち上げる時にも傷みやすい
  • 息を吸ったり、深呼吸をしたときに背中が痛む
【主な原因】
  • かぜ、帯状疱疹、胸の骨の病気や骨折、心臓の病気など

通常は背中側にカープしている胸椎が前方へ突き出てしまっている状態

【主な症状・特徴】
  • 胸の痛み。特に深呼吸をした時に激しく痛む
  • 背骨を後ろから押されたような圧迫感がある
  • 上向きで寝れない
  • ダンサーなど、柔軟性が必要な趣味や仕事の人に多い
【主な原因】
  • 胸を前に反らせるような圧力が継続的にかかる(頻繁に胸を反らせたり、背中のマッサージなどで長く胸を圧迫されるなど)

5.痛む箇所に皮膚の腫れや水疱が見られる

過去に水ぼうそうを起こしたウイルスが体内で再び活性化するもの

【主な症状・特徴】
  • 痛む箇所に赤い腫れや小さな水ぶくれが帯状に連なってできる
  • 神経痛のようなピリピリとした痛み、時には激しい痛みを感じる
  • 悪化すると高熱が出ることもある
【主な原因】
  • 加齢や過労などによる免疫(抵抗力)の低下
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