後縦じん帯骨化症で痛むケース

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後縦じん帯骨化症とは(症状・原因・治療)

背中の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう)」があります。
ここでは背中の痛みとの関係を交えながら解説します。


1.後縦靭帯骨化症が疑われる症状

背中の痛みのほかに、以下のような特徴や症状が見られる場合、後縦靭帯骨化症が発症している可能性があります。

手足や指先の痛み・痺れ



  • 手足や手指の痛みやシビレが見られる
    →脱力感を感じて力が入らなくなり、手先の細かい作業に不便を感じる
  • まっすぐ歩けない(歩行困難)
  • 頻尿・失禁・便秘などの排尿・排便障害

症状は日常生活に支障をきたすようなものが多く、重症化するとからだの様々な箇所に麻痺状態を引き起こします。

2.後縦靭帯骨化症とは 〜 原因と特徴

後縦靱帯(クリック拡大)
画像:後縦靱帯

背骨(脊椎)は、首〜背中〜腰の中心をとおって体を支える役目を果たしており、硬い骨である「椎骨」と、軟らかいクッションの様な「椎間板」とが交互に積み重なってできています。。

更にこの連結を補強するために、脊椎の周囲には3本のじん帯が並行して走っています。これを「後縦靱帯」といいます。

じん帯は伸び縮みする弾力性に富む組織で、骨や筋肉の動きをサポートしますが、このじん帯にカルシウムが付着して骨のようになってしまう病気が後縦靭帯骨化症です。

ほとんどが頚椎(首の骨)周辺の後縦靱帯で起こるため、「頚椎後縦靭帯骨化症」とも呼ばれます。
頚椎以外の脊椎や、後縦靱帯以外のじん帯でも起こることがあります。複数の骨化症が合併するケースもあります。
骨化が起こっても症状が出ないケースも珍しくありません。

◆痛みの発生するメカニズム
「脊柱管」周辺の構造
脊柱管の図・イラスト

後縦じん帯は、脊柱管という神経の通路の中を走っています。ここには神経の束である脊髄が通っています。
後縦じん帯が骨化して厚みを増すと、その分脊柱管が狭くなります。これが進行することで脊髄や脊髄から出ている神経(神経根)が圧迫され、体のあちこちに痛みやしびれが発生します。


◆骨化の原因

現在のところはっきりとした原因は分かっていません。
肥満や糖尿病の人に発症することが多く、遺伝的要素が少なからず関係していると見られています。また欧米人には比較的少なくアジアなどの東洋人に多く、かつ40歳以上の男性に多く見られるのが特徴です(男:女=2:1)。

◆その他

この病気は原因がよく分かっていないこともあり、厚生労働省の「特定疾患」に指定されています。
症状が重く、難病認定基準を満たした場合に限り、医療費の自己負担が軽減される「公費負担」の対象となります。

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3.診断・治療・予防

◆診断

骨化した後縦靱帯のレントゲン写真

手足のしびれなどの症状から骨化症が疑われる時はX線撮影を行います。後縦靱帯の骨化がある程度進んでいる場合、X線撮影によって目視確認することができます。
その他、筋力の低下、筋肉の反射、手足の知覚異常の状態なども調べます。
更に病状を詳しく調べるためには、CTスキャン、MRI検査、造影X線撮影などの画像診断が必要となります。

【関連項目】

◆治療

神経根が刺激されて手指などに痛みやしびれがある場合は、首を固定するカラーという装具で頚椎を固定します。からだを上下に引っ張る「けん引療法」で頚椎を引っ張って神経の圧迫を軽減したり、患部を温めて血行促進を図ることもあります。

こうした保存的療法でも効果が見られない、または体が麻痺を起こしているなど症状が重い場合は、神経の圧迫を取り除いてから脊柱管を拡大する手術を行います。

重症化して高度の脊髄麻痺が発症すると治療が困難となります。

関連項目


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