患部とは別の箇所に痛みが発生する「 関連痛・放散痛」

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背中の痛みの対策と予防 解剖図イラスト:背中の骨・筋肉 背中の痛みの体験談

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「関連痛」によって生じる背中の痛み

背中の痛みの原因には大きく分けて、「1.背部の筋肉疲労」、「2.背部の骨の異常」「、3.内臓疾患」があります。

このうち、1と2は背中の筋肉、骨、神経などの組織に直接痛みや障害が起こるために痛みを感じますが、3については背中と直接関連のない臓器や、背中から離れた器官の病気や疾患によって背中の痛みが引き起こされるケースがあります。

こうした痛みを引き起こしているのが「関連痛(かんれんつう)」です。

1.関連痛とは

神経と器官の関係
(クリックで拡大)
背中・全身の筋肉図・画像

関連痛とは、体のある箇所に生じた痛みを、別の箇所の痛みと脳が勘違いして発生する痛みのことです。

人の身体には無数の神経が張り巡らされており、脳とつながっています。身体の各部位に損傷や異常があると、それが「痛み」として神経を通じて脳に伝わります。

神経は身体の末端に行くほど枝分かれして細くなりますが、各部位の神経が集まる箇所では一本の太い束になります。

こうした仕組みから、脳は障害が起きている部位からの痛みの信号が、同じ神経の束につながっている、または神経束が隣り合っている特に異常のない身体の部位から送られているものと勘違いする場合があります。

関連痛の中でも、病気や障害のある部位とはまったくかけ離れた部位に現れる痛みのことは「放散痛(ほうさんつう)」と呼ばれます。
例えば、内臓疾患のために肩・背中・腰に痛みがでたり、心筋梗塞などの心臓の病気で、歯・肩・背中などの痛みがあるといったものです。背中に近い箇所や臓器の痛みが背中まで響く(広がる)ために生じます。

2.関連痛の具体例

かき氷の関連痛

有名な関連痛の例では、「かき氷を食べて頭がキーンと痛くなる」という症例があります。
これは、のどの神経が刺激される事により発生した信号を、後頭部またはこめかみの痛みと間違って認識することで発生します。医学用語で「アイスクリーム頭痛」と呼ばれます。ほかにも心臓部の痛みを上腕部の痛みと誤認知することなどが有名です。

背中と関係のない内臓疾患で背中が痛むのは「関連痛」、「放散痛」によるものです。
参考までに背中以外の具体例も紹介します。

病気・病名 関連痛
心臓の病気(心筋梗塞・狭心症・心不全など)・上腕部の痛み
・左前胸部の痛み
・肩、首、顎、腹部の痛み
胆のうや肝臓の病気(胆石症、肝炎など) ・みぞおち(上腹部)の痛み
・右肩のコリや痛み
膵臓の病気(膵炎、膵臓がんなど) 左肩のコリや痛み
肺や気管支の病気(胸膜炎、肺炎など) 左肩のコリや痛み
腎臓の病気(腎結石、尿路結石など) 腰の痛み
胃や十二指腸の病気(潰瘍) みぞおち(上腹部)の痛み

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