『胸部』にも症状がみられる病気・障害
背中の痛みのほかに、胸部に様々な症状が現れる可能性のある病気や障害を紹介します。
現れる症状の内容や程度には個人差がありますので、あくまで参考とするに留めてください。
病名をクリックすると、病気の詳しい解説ページに移ります。
<目 次>
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1.胸の痛み
【主な症状・特徴】
- 息を吸ったり、深呼吸をしたときに胸や背中が痛む
- 事故や転倒などによる胸や背中への強い衝撃
肺や、肺を包む膜(胸膜)に炎症が起きた状態
【主な症状・特徴】
- せきが長く続いている
- せきといっしょにタンも良く出る
- タンに血が混じる(血痰)
- 動悸、息切れ、呼吸困難
- 発熱、寒け、胸の痛み、だるさ
- 風邪やインフルエンザと症状が非常によく似ている
- かぜやインフルエンザの悪化で発症する例が多い
心臓の筋肉に栄養を送る冠状動脈に障害が起きて、心臓に送る血液が不足する病気
【主な症状・特徴】
- 胸に起こる発作的な痛み。胸から喉(のど)、左肩、左腕などに広がりやすい
- 背中の左側の痛み
- 胸の痛みが主だが、腹痛、頭痛、動悸、息切れ、吐き気などが見られることも
- 動脈硬化によるものが多い。動脈硬化はコレステロールの摂り過ぎ、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、加齢などによって起こる
心臓の筋肉に栄養を送る冠状動脈がふさがり、心臓に血液が送れなくなった状態
【主な症状・特徴】
- 胸の前部に圧迫感を伴う激痛が走り、痛みが30分以上続く
- 背中の左側の痛み
- 動脈硬化や血栓よって冠動脈が詰まる。これらはコレステロールの摂り過ぎ、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、加齢などによって起こる
大動脈が弱くなって「こぶ」のようにふくらんだり、動脈の壁が裂けてしまった状態
【主な症状・特徴】
- 咳(せき)、息切れ、しわがれ声、物が飲みにくい
- 胸の痛み
- 顔のむくみ
- 動脈が破れると胸と背中に激痛が起こる。腹部や腰に及ぶこともある
- 動脈硬化によるものが多い。動脈硬化はコレステロールの摂り過ぎ、糖尿病、高血圧、喫煙、肥満、運動不足、ストレス、加齢などによって起こる
肋骨(あばら骨)の間を走る肋間神経が骨に触れるなどして痛みが起こる
【主な症状・特徴】
- 胸に発作的な激痛がある。
特に呼吸に合わせて痛むことが多い。物を持ち上げる時にも傷みやすい - 息を吸ったり、深呼吸をしたときに背中が痛む
- かぜ、帯状疱疹、胸の骨の病気や骨折、心臓の病気など
通常は背中側にカープしている胸椎が前方へ突き出てしまっている状態
【主な症状・特徴】
- 胸の痛み。特に深呼吸をした時に激しく痛む
- 背骨を後ろから押されたような圧迫感がある
- 上向きで寝れない
- ダンサーなど、柔軟性が必要な趣味や仕事の人に多い
- 胸を前に反らせるような圧力が継続的にかかる(頻繁に胸を反らせたり、背中のマッサージなどで長く胸を圧迫されるなど)
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2.胸焼け・胸のむかつき
胃に炎症が起きたり(胃炎)、粘膜がえぐられたり(胃潰瘍)、悪性腫瘍ができるもの(胃がん)。
【主な症状・特徴】
- 背中や腰の左側の痛み
- 空腹時や食後の腹痛(食事中は痛みが軽くなる)
- 腹痛(胃のあたり)、胸焼け、胸や胃のむかつき、吐き気、嘔吐、頭痛
- 重症時は吐血や血の混じった便も
- 暴飲暴食、お酒の飲み過ぎ、刺激の強い飲食物、特定の薬剤
- ピロリ菌の感染(慢性胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍)
- ストレスや不規則な生活
食道に炎症が起きている状態
【主な症状・特徴】
- 胸焼け、胸のあたりの不快感
- 食べ物を飲み込むときに、のどから胸のあたりが痛む(しみる)
- 空腹時でもお腹が張っている感じ、満腹感がある
- 食事中、横になった時、前かがみの時などに胃酸の逆流を感じる
- げっぷがたくさん出て、嘔吐する(嘔吐感がある)
- みぞおちや胸の痛み
- 胃酸の分泌を増やす行為(暴飲暴食、刺激の強い食べ物の摂取、飲酒・喫煙など)。そのほかストレス、腹圧の上昇、ウイルス感染など
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