腎結石・尿管結石で痛むケース

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腎結石・尿管結石とは(症状・原因・治療)

背中の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに「腎結石(じんけっせき)」、「尿管結石(にょうかんけっせき)」があります。
ここでは背中の痛みとの関係を交えながら解説します。


1.腎結石が疑われる症状

背中の痛みのほかに、以下のような特徴や症状が見られる場合、腎結石が発症している可能性があります。

背中の痛みと腎結石



  • わき腹から背中にかけての激しい痛みや鈍痛
  • 真っ赤な血尿が出る

お腹まわりの痛みは、鈍い痛みだけのこともありますが、大抵は「耐え難いほどの激痛」で、すぐに病院へ行くか救急車で運ばれることになります。

左右どちらかのわき腹、あるいは腰や下腹部のあたりに発作的に激しい痛が走ります。背中から肩甲骨の方向に痛みが走ることもあります。
そのほか、結石が尿管などの尿の通り道を傷つけて、血の混じった尿(血尿)が出やすいのも特徴です。

事前におなかの鈍痛や、血尿・頻尿などの尿の異常が見られた場合は、腎臓に何らかの障害が起きているサインですので、早急に病院の泌尿器科で診察を受けることをお勧めします。

結石ができる箇所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられ、まとめて尿路結石と総称されます。
それぞれ症状の程度や現れやすさに若干の違いはありますが、主要な症状は共通しています。

2.腎結石とは 〜 原因と特徴

腎臓には血液を濾過して老廃物を取り除き「尿」にする働きがあります。
腎臓で作られた尿は、"腎臓〜尿管〜膀胱(ぼうこう)〜尿道"の順に、上から下へ流れて体外へ排出されます。この一連の通路のことを尿路といいます。

腎結石とは、腎臓の中に石ができる病状です。できた石が尿管内に引っかかってしまうのを尿管結石といいます。

腎結石・尿管結石・膀胱結石

腎結石で激しい痛みを伴うのは、小さな石が腎盂や尿管の中で移動したり、尿管が塞がれて尿がたまり腎盂の内圧が高まることが主な原因です。結石が腎臓にあるうちは痛みがなくても、尿管以下まで流れて詰まると、尿管が傷つき激痛が起きます。

結石は1個のことが多く、2個以上あることは比較的珍しいケースです。

腎結石は20〜40代の男性に多く見られます。

◆結石ができる原因

結石
結石の大きさ

結石は、尿に含まれるシュウ酸やリン酸などの成分にカルシウムが結合して結晶化したものです。

何らかの原因によって尿路が狭くなったり、尿がうまく流れずに停滞したり、カルシウムの濃度が高まったりすると結石ができやすくなります。

結石の発生因子には以下のようなものがあります。


  • 尿路の形の異常(尿道狭窄
  • 尿路の感染症
  • カルシウム濃度の高まり(水分不足や高カルシウム尿症など)
  • 膀胱や尿道の病気
    前立腺肥大症による尿道の圧迫、神経因性膀胱(排尿に関わる神経の障害で排尿がうまく行われない病気)、膀胱憩室(膀胱の一部が膀胱外に飛び出たもの)、膀胱炎、膀胱損傷など
  • 代謝の異常
  • 副甲状腺機能亢進症やクッシング症候群などのホルモンの異常
  • ステロイドなどの薬の服用
  • 寝たきりなどで長期間横になる
  • 手術などで膀胱に異物が入る(異物を核にして結石が発生することがある)
※以前は、ほうれん草などの「シュウ酸」の多い食品も結石の原因となると言われていましたが、現在では関連性はないとされています。
◆結石の巨大化

上記のような因子は、「結石の発生」だけでなく「結石の成長」の原因にもなります。

結石は、できた当初の小さい状態なら尿路を傷つけたり詰まったりすることなく、そのまま尿と一緒に排出されます。しかし徐々に成長し大きくなっていくと、痛みや排尿障害などの症状を引き起こします。

結石が大きくなる主な原因は「水分不足」「尿の停滞」です。

体内の水分が不足すると、尿内のカルシウム濃度が高まり結石が大きくなります。特にたくさん汗をかき、尿量が少なくなる夏場に起こりやすくなります。
尿道狭窄や尿路の病気によって尿がうまく流れないと、尿が長く尿路にとどまり、その間にカルシウムが付着して石が大きくなります。また、細菌が繁殖しやすくなり尿路の感染症が起こります。

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3.診断・治療・予防

腎結石が疑われる場合、尿検査、X線撮影、超音波、CTスキャンなどで診断します。

治療法は、石が小さく滑らかで目立った痛みや症状がない場合は尿と一緒に出てくるのを待つことも多いです。そのために水分を多めにとったり、利尿効果のあるビールを飲んだり、適度に運動を行ったりします。
石が一定以上の大きさで痛みを伴う場合は、症状に応じて以下のような様々な治療法が取られます。

結石を内視鏡で摘出

  • 手術によって直接石を取り出す
  • おなかに細い管を通して内視鏡で石をつまみ出す
  • 超音波を当てて石を砕く

腎結石は症状が表れないほどの小さいものなら問題ありません。石を大きくしないためにも常日頃から水分は十分にとり、尿量が少なくならないように心がけましょう。


4.その他

【受診科】

  • 腎臓内科/泌尿器科

【背中の痛みのある腎臓の病気・障害】

【結石ができる原因となる病気】

  • 前立腺肥大症、神経因性膀胱、膀胱憩室、膀胱炎、高カルシウム尿症など

【腎結石・尿管結石が原因で起こる病気(合併症)】

  • 急性腎盂腎炎、水腎症・水尿管症、膿腎症など
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